お茶の間実験「水とお茶」 ※2010年1月作成

おいしい水とは?
 個人の嗜好、環境、身体の情況など、様々な原因が影響するのは当然ですが、一般的においしい水とはどのようなものをさすのでしょか。
 冷たい物や温かい物を「おいしい」と感じる温度は、体温と比較して±25度といわれています。ですから、水の温度は10度前後がおいしいと感じるようです。そのほか、水に含まれるミネラル(≒硬度)、炭酸ガス、酸素などの分量がおいしさに関係します。
 では、ミネラルは多ければ多いほどいいのかというとそうではなく、普段慣れ親しんだ水の硬度と同じくらいの水をおいしいと感じるそうです。日本人にとっては、日本の水の平均的な硬度である50くらいの物をおいしく感じるようです。

ミネラルウォーターについて
普段ミネラルウォーターを愛飲している方も多いと思いますが、数ある中からどのように選択されているのでしょうか。RB内で調査した結果、「水として飲むならガス入り」というメンバーがほとんどでしたが、お茶を入れる時に使う水は人によりまちまちでした。では「何が適しているのか」ということでさっそく実験をしてみることになりました。

今回実験で使用した水は6種類。それぞれの硬度、カルシウム量、マグネシウム量は以下の通りです。


水の硬度およびミネラル量

水の種類  硬度 (CaCO3mg/ℓ) カルシウム(mg/ℓ) マグネシウム(mg/ℓ)  ナトリウム(mg/ℓ)
SPA  17.25       4.5   1.5   2.0  
VOLVIC   60.75      11.5   8.0   11.6  
EVIAN   304   80.0   26.0   6.5  
VITTEL   315   94.0   20.0   7.7  
CONTREX  1,468   468.0   74.5   9.4  

水道水※

249   82.0   11.0   36.0  

※ドイツの市販のボトル参照
※デュッセルドルフの水道水 参照:Stadtwerke Düsseldorf

※季節・地域(日本)で変動があります。

ちなみに、硬度は下の計算式で算出されます。
(Ca×2.5)+(Mg×4)
このように算出された硬度により、0−60を「軟水」、60−120を「中硬水」、120−180を「硬水」、180以上を「非常な硬水」と一般的に呼びます。


 実験は、6種類の水の比較と、それぞれの水を使用した紅茶と緑茶の比較です。

実験は次の方法で進め、結果は見た目、味、香りなどの観点から判定し、参加者5名で1位から6位までランク付けしてみました。

(1)水の比較
常温で試飲。水道水は一旦沸騰させ常温に冷却したものを使用。

(2)紅茶の比較
ティーバッグ1個に対し、150mlの熱湯を注ぎ、3分間抽出。

(3)緑茶の比較
 3gを小袋に入れ、150mlの熱湯を注ぎ、1分間抽出。

表中のA〜Eはパネル(実験者)をあらわします。

(1)水の比較結果

  A B C D E
SPA 
VOLVIC
EVIAN 
VITTEL
CONTREX
水道水

 


SPA・・・なめらか、まろやか、甘い。
VOLVIC・・・少々甘みがある。
EVIAN・・・少々硬く、微量の塩気を感じる。
VITTEL・・・硬い印象。
CONTREX・・・硬く口に残る。塩気を感じる。
水道水・・・やや硬い。無味無臭。

C:\Users\kumaaz\Pictures\2009-04-30\003.JPG




(2)紅茶の比較結果

  A B C D E
SPA 
VOLVIC
EVIAN 
VITTEL
CONTREX
水道水

        SPA     VOLVIC     EVIAN    VITTEL   CONTREX   水道水

 



SPA・・・紅茶を入れた後も透明感があり、色は薄め。紅茶の味がストレートに出ているが、そのため却って苦味も出る印象。香りは薄め。
VOLVIC・・・透明感はあるが、SPAよりは色が濃い目。苦味は少し穏やかになり、紅茶の味がよくわかる。香りは今回の水の中では一番よかったという意見が多く聞かれる。
EVIAN・・・少し濁り、色も濃い目。苦味がなくなり、味はマイルドで飲みやすく、美味しいが、香りはあまり感じられない。
VITTEL・・EVIANより濁りが出るが、マイルドな味で飲みやすく、香りも良いと感じる人もあるが、水の硬さ、渋みが感じられ、美味しくないという意見が多数派。
CONTREX・・・濁りが非常に強く、膜が表面に浮いて見た目が美しくない。渋み、苦味がある。口に刺激を感じる。紅茶らしい味がしない。紅茶には適さないという意見が多い。
水道水・・・香りは少ないく、濁り、味共に、EVIAN、VITTELに似ていて、おいしい。


(3)緑茶の比較結果

A B C D E
SPA 
VOLVIC
EVIAN 
VITTEL
CONTREX
水道水

C:\Users\kumaaz\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\Content.Word\026.jpg

        SPA      VOLVIC      EVIAN    VITTEL  CONTREX  水道水


SPA ・・・黄色がかった薄い緑色で透明感がある。味、香りがストレートに出る感じがするが味は薄い。
VOLVIC・・・色はやや濃く、苦味、渋みがあるが香りがよい。 まろやか。
EVIAN・・・色が黄色にくっきりでた。渋み、苦味が抑えられいいて、やや甘みがありおいしい。香りは少ない。のど越しが硬い感じ。
VITTEL・・・白っぽい感じの色。苦味が抑えられていて美味しいが、硬い。香りがしない。
CONTREX・・・塩味を感じ、緑茶らしさを感じなかった。色は黄色で紅茶ほどのにごりはない。とても硬い。香りがしない。
水道水・・・苦味があまりない。水道水で入れたお茶は美味しくないと言われていたが、そうでもなかった。

<まとめ>

今回の実験結果から、紅茶に関してはイギリスで発達したものなので、少し硬水気味の水道水やEVIANなどが向いているのかもしれないという感想を得ました。とはいっても、軟水のSPA、VOLVICで入れたほうが、味がストレートに出て美味しいという人もいて、個人の好みで評価はかなり変わるようです。茶葉の種類を替えた場合や、ミルクティーにした場合などでは、また評価が違うかもしれません。
緑茶に関しては、紅茶と同様な差が出るのではないかという予想に反して、軟水と硬水の差が比較的出にくい印象でした。水道水が意外に評価が高かったのも予想外でした。

またお水をそのまま飲む場合、硬水ですが、ミネラル豊富なCONTREXを健康のために愛飲している人も多いようです。
これらの感想はあくまで個人的なものですので、皆さんは別の印象を感じられるかもしれませんが、何かのご参考になれば幸いです。