<目次>

アルザスワイン街道の小さな町Riquewihrを訪ねて
フランス・アルザス地方;コルマール・カイゼルスベルグ
フランス・ブルターニュ地方
フランス・シャンパーニュ地方;ランス
ベルギー・北海の街;オステンド

 

アルザスワイン街道の小さな町Riquewihrを訪ねて(2004)

<アルザスワイン街道>
ライン川を挟んでフランス・アルザス(Elsass)地方とドイツ・バーデン(Baden)地方、プハルツ(Pfalz)地方は地形、気候、人々の暮らし方の点で非常によく似ています。地形を例に挙げると、背後に控えた山脈Vogesenの最高峰1424mのGrand Ballonに対しSchwarzwaldのFeldbergは1493m、Geologische Zwillinge(双子の地域)とも呼ばれています。山々には3月後半でしたが雪も残っていました。 Vogesenから伸びた丘陵地帯沿いにStrasburg(シュトラスブール)の東約10キロ、MarlenheimからThannへ至る南北180キロがアルザスワイン街道です。一面のブドウ畑の中に壁(Stadtmauer)で囲まれた町々が転々と姿を見せます。ワイン、木組みのかわいい家々、アルザス料理、など見所の多い地域です。街道の中心地ColmarのMUSEE UNTERLINDENでは優れたこの地の芸術作品をみることができます。


街道沿いの町Scherwiler

<Riquewihr>
中世より変わらぬ姿を持つRiquewihrは人口わずか1050人、アルザスワイン街道の中心地Colmarから約12キロ、ブドウ畑(Weinberg)に囲まれた小さな町です。上質のPraedikatsweinの産地であるとともに歴史あるこの街には年間100万人以上が訪れます。1320年にはRiquewihrは小さい町ながら市(Stadt)と認められHôtel de Ville(市庁舎)があるほか、1539年建築のHerzog von Wuerttemberg(ヴルッテンベルグ卿)の居城、1291年1500年建造の2重の町を囲む壁や塔、16世紀から変わらぬ木組みの家々とみどころがぎっしり詰まっています。Riquewihrはドイツ語ではReichenweier、"Perle des Elsass"(アルザスの真珠)という異名を持っています。(A)


Riquewihrの街並み

 

フランス・アルザス地方=Colmar&Kaysersberg (2004)

今回はドイツから気軽に行けるフランス・アルザス地方への旅行記です。
アルザスはライン川を挟んで、ドイツと国境を接しており、第1次世界大戦後に正式にフランス領土となるまでは、ドイツとフランスを行ったり来たりしていた地域です。
そのためStraßburg(Strasbourg)などドイツ語に似た地名がたくさんあり、アルザス語と呼ばれる、この地方独特の方言はフランス語ながらドイツ語のような響きを持っています。
また、この地方で生産されるアルザスワインは、ドイツワインと同様に葡萄の品種名がそのままワイン名となっているのが特徴。ボトルの形も長細いドイツワインと同じです。
街並みも似ているし、名物料理"シュークルート"はザウワークラウトとソーセージの盛り合わせ。
そんなドイツ的なフランスを訪ねてきました。

Colmar

コルマールはストラスブールに次いでアルザス地方を代表する街で、アルザスワイン生産地の中心でもあります。
アルザス地方は第2次世界大戦中は激戦区になったことで有名ですが、幸運なことにコルマールはほとんど戦争の被害にあいませんでした。そのため、街の中心部には中世から残る木組みの家々や石畳がきれいに残っており、特に"Petit Venice"と名付けられた地域は街を流れる水路とこの家並みが何とも言えない美しい調和をなしています。


"Petit Venice"の眺め

木組みの家

街自体はそれほど大きくないので、1日あれば十分に歩いてまわることができます。
絵画に興味がある方には、中世末期からルネサンス期の絵画や彫刻を中心として展示されている"ウンダーデンリンデン美術館"がおすすめです。

ウンターリンデン美術館 (MUSEE UNTERLINDEN)
ドイツ人画家グリューネヴァルトの傑作「イーゼンハイムの祭壇画」が展示されていることで有名です。
Tel:: +33-(0)3-89201550
開館時間: 4月〜10月;9:00〜12:00、14:00〜18:00
11月〜3月;9:00〜12:00、14:00〜17:00
休館日: 11月〜3月の火曜日、1月1日、5月1日、11月1日、12月25日


 
Kaysersberg

コルマールから北西へ30kmほど"Route de Vin(ワイン街道)"と呼ばれるぶどう畑の中を車を走らせるとカイゼルスベルクの村へ到着します。
村の入口に立っている低い塔の上にはコウノトリが営巣していて、私たちが見たときは、親鳥が巣の端に立ち、辺りを伺うようにしており巣の中からはかわいい三つの頭がのぞいていました。(アルザスには、コウノトリがたくさんいて、この地方のシンボルにもなっているようです。)
この街もやはりコルマールと同様に木組みの家が立ち並ぶ、昔ながらの家並みが観光ポイントです。メイン通りの両側にはワインショップ、ギフトショップ、それにこの地方の名物フォアグラを扱う店などが数多くあります。アルザス土産を求めるなら、ここで全てが揃うでしょう。
こじんまりした街ながらも丘の上には小さな城が建ち、中世の面影はそのままです。


丘の上に建つ古城

判り難いですが塔の上の巣にコウノトリがとまっています(本物です!)

デュッセルドルフからは車で4時間ほど。週末をつかって是非一度訪れてみてください。(E)


フランスの最西端、Bretagne(ブルターニュ)地方(2004)

大西洋に突き出たフランス最西端の半島に位置するBretagne地方は面積34千平方キロメートル、人口約3百90万、広さではベルギーよりやや大きく、住民の数ではアイルランドとほぼ同じです。夏はフランス各地からまた海を越えて英国から多くの観光客が海辺のリゾートに集まります。
「西洋の驚異」と称されるLe Mont St-Michel(モン・サン・ミッシェル)、紀元前5000年の頃からの巨石群や古墳、また忘れてならないのが海の幸、時間をかけてゆっくり訪れたい地方です。


モン・サン・ミッシェル

Carnac(2004)

白い砂浜の続く遠浅の海岸は水温はやや低いものの海水浴、ウインドサーフィン、潮干狩りを楽しむ家族連れでにぎわいます。Carnacの郊外は新石器時代の巨石群、古墳が集中していることでも有名です。ミニトレインで主だったところを見学した後は、徒歩もしくは貸し自転車でゆっくり見て廻ると探検気分が味わえます。
まめ知識
Menhir: 巨石立像。単独または一直線に並んでいる。
Kromlech(仏Cromlech): ケルト人の残した円形の巨石の列。
Einfriedung(仏Enceinte): 石で四角や円形の巨石の列。
Dolmen: 石でできた先史時代の墓。テーブル状に石が積まれていることが多い。
Tumulus: 古墳、丘墓。Dolmenが土で覆われた状態で、Menhirを伴うものもある。

見学
Menec巨石群・Kermario巨石群・Kerlescan巨石群(5000〜3000B.C)

これらの巨石群はほぼ横一直線に並び、中でもKermario巨石群は規模が大きい。幅100m、長さ1200mにわたり1029個の巨石が10列に並ぶ。最大のもので6mを超える。このエリアは植物保護のため4月から9月まではガイドツアー以外は立ち入り禁止。フェンスの外からの見学となる。Menec巨石群の前にInfoがあるので地図などが入手できる。
所在地:Route de Kerlescan(D196)沿い

Tumulus St-Michel, Tumulus Kercado、Le Geant du Manio(5000〜3000B.C)

巨石群のある通りRoute de Kerlescanから少し中に入ると古墳、独立巨石、サークル状や四角に並んだ石が点在する。道路の小さな目印を頼りに勇気を出して森の中に入ろう。ゲルマン民族の大移動のはるか前、既に階級制度を持ったケルト文化がヨーロッパに存在したことがわかる。Tumulus Kercadoはプライベートのシャトー内にある。石室の奥まで見学可能。古墳の上と正面には巨石が周りにはサークル上に巨石が並ぶ。またその外側を壁が囲っている。

Mont St-Michel(モン・サン・ミッシェル)(2004)

Carnacとは半島の反対側、ノルマンディー地方と隣接した砂地の湾に浮かぶ、ラテン語で「墓」を意味するTombe山に Mont St-Michelはあります。その歴史は古く、6世紀にはキリスト教徒が住んでいたと言われています。708年に聖ミカエルのお告げを聞いた聖オベールがここに教会を建て、その後966年にはベネディクト会修道院となり、キリスト教徒巡礼の地として多くの人が訪れるようになりました。自然の地形を利用し岩盤に寄り添う形で建築された修道院内部は非常に複雑で、建築は困難を極めました。現在まで火災、落雷は12回を数え、1103年修道院聖堂北壁が崩壊、1204年フランス王の同盟軍による放火、1421年には修道院聖堂のロマネスク様式の内陣が崩壊するなど常に増築、改築を強いられました。最も古い部分である708年から709年に聖オベールによって建築されたノートル・ダム・スー・テール教会は西側テラスの下に位置します。建築上やむをえず道院聖堂の土台として利用された時期もあり、現在はガイドツアーにて見学ができます。

以前は海に浮かぶ島であったMont St-Michel も、19世紀の干拓とそれに伴う堤防建設で、湾に流れこむクエノン川セニュール川、セー川の勢いが無くなり、満潮のたびに砂が堆積しこの一世紀の間で1億立方メートル過剰沈殿してしまいました。また海底が3mも上昇し、砂に浮かぶ島となりつつあります。このため堤防を壊し、歩道橋を建設する大掛かりな工事が計画されています。

12世紀後半には約60名の修道士が共同生活を送ったMont St-Michelには、今も12名の聖職者が神に仕え暮らしています。また巡礼者のために10床のベットが用意されています。

名称:Abbaye du Mont-Saint-Michel
住所:B.P.22 50116 Le Mont-Saint-Michel
Info:www.monum.fr

 

フランス・シャンパーニュ地方;ランス(Reims) (2004)

デュッセルドルフから、約400kmの所に位置するフランスのランス。フランス三大聖堂に挙げられ、歴代国王の戴冠式も行われたノートルダム大聖堂、トー宮殿、サン・レミ教会などがある由緒ある街です。
又、郊外にぶどう畑が広がるシャンパーニュ地方の中心地で、街にはシャンパンの酒蔵、“カーブ"が点在し、地下は250kmにわたってシャンパンセラーが張りめぐらされています。 

(シャンパン豆知識〉

シャンパンは、発泡ワインの一種ですが、その中で、シャンパンと名乗れるのは、シャンパン地方の法律で指定された地区内で生産されたぶどうを使い、瓶内発酵で作られたものだけです。


ランスのノートルダム大聖堂

◎シャンパンとワインの違い

1、  シャンパンは、発泡性を帯びており、その泡は天然のものです。
2、  シャンパンは、基本的にブレンドワインで、赤ぶどうは、ピノ・ノワールとピノ・ ムニエ、白ぶどうはシャルドネからつくられます。このブレンド比率がメーカ ーによって異なり、メーカー独特の味わいが決ります。又、白のシャルドネのみで作られる、ブラン・ド・ブランもあります。
3、  シャンパンは、異なる年のワインを混ぜてつくられます。しかし、特にぶどう が豊作だった年はその年のぶどうのみを主体に作り、収穫年を表示します。これがヴィンテージ・シャンパンで、各メーカーの特級品です。
4、  シャンパーニュ地方の異なる村のワインを混ぜます。
5、 最後の瓶詰めをする際、リキュール(ワイン+砂糖)を混ぜます。このとき、ほとんど砂糖を入れないのが、Brut、次がExtra Dry、Sec、Demi-sec、一番甘いの がDouxです。
6、 

このようにシャンパンは、ブレンドによって味わいが決るので、メーカーはブ レンドに秘術を尽くします。

◎ランスで見学・試飲できる酒蔵メーカー (順不同)  

生産社名 連絡先
Louis Roederer Tel; +33-(0)3-26404211,  Internet; http://www.champagne-roederer.com/
G.H. MUMM & C. Tel; +33-(0)3-26495970, Internet; http://www.mumm.com/ 
Lanson Tel; +33-(0)3-26785050, 
MAXIM S Tel; +33-(0)3-26827067,
TAITTINGER Tel; +33-(0)3-26858433,
Veuve Clicquot Tel; +33-(0)3-26895390,
POMMERY Tel; +33-(0)3-26616256, E-Mail; domaine@pommery.fr
Ruinart Tel; +33-(0)3-26775151, E-Mail; sdartois@ruinart.com , Internet; http://www.ruinart.com/
Canard-Duchene Tel; +33-(0)3-26611160, 
Laurent-Perrier   Tel; +33-(0)3-26589122,

※ただし、これらは一年中見学できるわけではなく、見学時間も様々で、予約が必要な所も多いので、確認してください。

ノートルダム大聖堂の横にある観光案内所には、日本語のパンフレットもあります。  
又、ランスまで訪れる時間のない方は、少々お値段が高い気もしますが、デュッセル ドルフでも購入できますので、お試しください。 

著名なシャンパン・ブランドに関するインターネット・サイト: http://www.umc.fr/ 
ランス観光局: www.tourisme.fr/reims
(K)

 

ベルギー;Oostende(2004)

たまには海辺でのんびりしたい方に北海で南仏の雰囲気が味わえるというOostende(オステンド)をおすすめします。イギリス行きの船が発着するベルギーの港湾都市ですが中心部は1.5km四方程とコンパクトで短期滞在でも楽しめます。約6kmにわたる堤防沿いの遊歩道のわきにはカフェやレストランが並び、その上階はホテルや貸アパートになっています。対面には見晴らしのよい砂浜が続き、7,8月は海水浴客でにぎわいます。テニスやマリンスポーツの施設をはじめカジノもある他、日曜日にもショッピングができます。また、シーフードもおいしく、小さいながらフィッシュマルクトもあり、そぞろ歩きも楽しいです。
観光シーズンの春から秋にかけ、大小の催し物があり、今年の目玉はビーチバレーボールのワールドカップ(8月9日〜13日)、花火大会(7月11日、21日、8月15日)などです。(7、8月の毎月曜日にも花火あり)
ブルージュへもボートや電車で観光に行けます。(F)

行き方:A44号線でAachenからベルギーのLiege→Brussel経由でA10(Gent,Brugge方面)でOostendeへ。

Oostendeのホームページ